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いい会社ってなんだろう?その7給与(2)

続けてみます。

 

 

 

前回も書きましたが、一口に給与といっても、表す数値はいろいろです。

 

 

 

例えば、初任給。こんなデータがあります。

 

 

平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

 

 

このうち、たとえば産業別初任給を見てみます。

 

 

どの産業でも、大学卒でだいたい20万円~22万円あたりで、大差ないですね。

 

 

 

次にこのページを見ます。

 

 

平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況

こちらは初任給ではなく平均です。

 

 

だいぶ差がありますね。

 

 

 

ちなみにこんな表もありまして、「全産業に対して、各業種が平均より上なのか下なのか」が分かります。(Excelの表なので注意。表の下半分が産業間格差表です)

 

もっとも平均給与が高いのは「学術研究,専門・技術サービス業」です。シンクタンクとかコンサルとかの方面ですね。これは分かります。 なんと、2位は「鉱業,採石業,砂利採取業」、3位「情報通信業(IT)」と続きます。なかなか意外な順位ですよね。

 

このように、同じ「給与」といっても、見方一つで大きく印象が変わってきます。

 

 

 

おまけで、もうひとつひっくり返しておきましょうか。

 

 

 

今、上で出てきた給与水準2位「鉱業,採石業,砂利採取業」。「あー、3K業種だから給料が高いんやわ」なんて思った方に。それって先入観じゃない!?

 

 

 

というわけで、この分類の定義です↓。

 

 

 

「この大分類には,有機物,無機物を問わず,天然に固体,液体又はガスの状態で生ずる鉱物を掘採,採石する事業所及びこれらの選鉱その他の品位向上処理を行う事業所が分類される。」

 

 

…と、総務省ページに書かれています。またまた印象が変わりますよね。石油、ガスやレアアース系も入ってるんや、と。

 

 

 

こうなってくると、何が何だか・・・ってなりますよね。

 

 

 

就職活動の入り口で、きちんと自分で調べてみましょう。デジタルネイティブなみなさんならすぐ調べられるでしょう!