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いい会社ってなんだろう?その8残る仕事なくなる仕事

前置きが長いので、面倒な方はグラフのあとあたりからでどうぞ。

 

 

 

ロスジェネ世代という世代があるそうです。

 

 

1970年あたりから1985年あたりに生まれた世代のことを指すようです。第2次ベビーブーマー世代、そしてそのあとの余波を受けた世代でしょう。

 

 

この世代はどんな世代かというと、

 

大人になる前にバブル崩壊
受験戦争が過酷すぎ
就職活動が氷河期過ぎ
非正規雇用が多すぎ
景気が回復したときには30代後半

 

 

なんと不遇な。

 

生まれてからずっといいことがない世代なんですよね。

出生数も、第2次ベビーブームの時から比べてちょうど半分になっています。

 

 

2035年の予測人口ピラミッドです↓


(図が古いので30年後って書いてありますが、15年後ですね)

 

 

 

人口ピラミッド的に何型っていうか知ってますか?

「つぼ型」ではありません。それは今(2019年)、です。

15年後(上図)は

 

「棺桶型」

 

 

と言うそうです。西洋の棺桶ですね。言い得て妙です。単なる形の表現だけなのか、はたまた行く末を暗示したのか。

 

 

 

今の子どもたちが大人になる頃は・・・就職に関してはどうでしょうか。たしかに今現在は人手不足ですから、どんなに能力も根性もなくても就職できます。

 

 

 

今後もそれは続くでしょうか。

 

 

 

人手不足の状態は永遠には続きません。

 

まず人手がなくて困る会社はなくなります。つまり、会社自体の数が減ります。

 

 

ブラック企業、潰れろ

 

 

って言うのは簡単ですが、ブラックでしか働けない人達の仕事場がなくなるというのが正しい言い方でしょう。残念ですが。

 

 

 

 

次に、昔のような「知恵を出すか汗を出すか」の2択ではなく、「汗を出す」方の仕事を日本人がになうことは難しくなっていくでしょう。もっと給料が安くても文句を言わないアジア圏、アフリカ圏の人達がどんどん日本に入ってくるからです。機械が充実している業種は、もうすでに言葉の壁をかなり乗り越え、外国人に仕事を取られてしまいましたね(コンビニなどがいい例です)。

 

 

 

肉体労働の代表格、建設現場などの仕事も、もうかなり外国人ですよね。日本人を雇おうとすると「日給最低2万からね、それ以上じゃないと働かないから」と言われちゃうそうです。日給2万て。月給換算40万、賞与込み年収680万円。すげえ。上場企業の課長~部長クラスですよね。そりゃ当然外国人に頼りたくなるわけです。

 

 

 

外国人労働者に関しては、法整備の方がまだまだですが、徐々に拡大(つまり受け入れ)の方向へと進んでいます。現在は日本の国内事情優先で話が進んでいますが、今後国際的な圧力もかかってくるのではないでしょうか。「これまでユーロが受け入れていた移民、もう限界。日本も受け入れろ。」と。(折しも、こんな記事があったり、こんなニュースもつい最近流れています。これらのニュースが難民受け入れと直結するわけではないですが、もう無関係ではいられないのは事実でしょう)

 

↓NHK記事のリンクは消えやすいのでスクショ

参照元 NHK

 

 

こうして、これまでそれなりに何とかなっていた日本の社会は、日本人だけでは成り立たなくなります。

 

 

 

AIはどうでしょう?

 

 

 

PEPPERがまだまだアレだから、当面仕事を奪われる危険はないな~

 

 

なんて言ってる場合ではありません。

 

人工知能は、すでに生活の多くの場所に入ってきています。例えば車なんかは、もうコンピュータの固まりです。冷蔵庫もかなり賢いですよね。誰も求めていない能力が満載笑

 

 

また、例えば薬剤師のような仕事は、かなり昔から「機械でもできるだろ」と言われてきました。しかしいまだに機械100%にはなりませんね。技術的には可能だと言われています。実際に機械を導入している薬局も出てきています。

 

↓参照元 東洋経済

 

 

 

 

では、なぜ薬剤師という職業はなくならないのでしょう?理由は色々あります。例えば・・・小さい声で言いますが、こんなページを見て察してください。

 

 

 

こうなってくると、消える職業、残る職業という観点で考える事自体が意味のないことなのかもしれません。我々一般人の想定を超えちゃってます。いろいろと。

 

 

 

外国人でも、AIやロボットでも、それによって仕事を奪われる人は相当数でてくるでしょう。しかし一方で、それを作る側、使う側の人も必ずいます。まずそっち側にいくと言うのが1つの手ですよね。

 

 

 

また、マーケットを日本だけに限る必要性もどんどんなくなりつつあります。

 

 

 

 

かつてはこんなことがありました(まぁ円天については、それ自体の発想はともかくその周辺が怪しすぎたのですが)が、今は合法的(というか法律が追いついていない)に仮想通貨が使われ始めています。

 

 

 

ついにFacebookも仮想通貨を始めると言い出しました。恐らく世界最大規模の仮想通貨空間になることは間違いないでしょう。(仮想通貨が普及すると、ドル円などの通貨交換が必要なくなると勘違いされる方が多いですが、そんなことはありません。税務署が仮想通貨での決算書作成を認めれば別ですが、円で書類を作らなければいけない以上、ドル-円-仮想通貨で相場が動くだけの話です)

 

 

 

どんどん古い世代の私たちには分からない事が増えていきますよね。子どもたちになんて言ったらいいのか悩むところです。

 

 

 

でも、決して忘れてはいけないのは、こうした仕組みを新しく作って普及させ、確実に生活の中に浸透させ、巨額の富を集積している人達がいるということです。そして世界中で「お金と時間の奪い合い」が起きています。気づかない人は、どんどん奪われていきます。

 

 

 

こんなに自由で楽しく便利なったじゃないか。

こんなに物が安く手に入るようになったじゃないか。

 

 

本当にそう思いますか?だとしたら、脳天気です。いいカモです。

(その代わりに人間の情を失った・・・とか言う気はありません。そういうのは時代の変化ですし、単なる主観の問題です。見ようによっては、SNS普及で昔より遥かに個人同士がつながりやすくなったとも言えます。)

 

 

 

卑近な例をいくつか紹介します。

 

 

・携帯電話に毎月いくら払っていますか?10年前より家計における電話代の割合、上がってません?

・ハイブリッドの車、ハイブリッドシステムのせいでガソリン車よりいくら高いか知っていますか?燃費向上によって差額をとりかえせましたか?

・太陽光発電を屋根の上に載せている方。何年で元を取れるか知っていますか?そして、ソーラーパネル、元を取れるまで使える機械ですか?耐用年数知ってます?

・お子さん、知らないうちにスマホゲームにお金払ってません?ちゃんと把握してますか?何千円単位で使ってる子、結構いますよ。

 

 

 

賢い人達は、こういうところでどんどん富を蓄積していきます。正しいのか正しくないのかは分かりません。が、それが現実です。

 

 

 

 

僕は子どもたちに、

「それ(どんなことでも)を自分の倫理として是とするか非とするか、常に自分で考えて欲しい」ということ。

そして「日本が世界に果たす役割は何なのか」と言うこと。

「自分は(特に経済においては)どちら側に立ちたいのか」を常に考えること。

を言っています。

 

 

 

搾取する側になれ、とか、されるなとか、身銭を投げ出すのが正しいとか、ボランティアはいいことだとか、そういう思想は出していませんのでご安心ください(思ってないし笑)。ただ、世の中の構造を常に考えている人と、全く知らない人が世の中にいる。知らないと確実に損をする。それは確かです。そう、伝えています。