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株の話

よく言われるように、日本ではお金の話はほとんど教育で出てきません。

 

 

いろいろ理由はあるでしょうが、未だ「お金を稼ぐのは悪だ」という道徳観念とか、「お金を稼いでるやつは悪いことをしているに違いない」などの妬み?とか、後は根本的に教えられる人がいないと言ったことが挙げられると思います。

 

 

 

とはいえ、親心としては「知って得をする」までは行かないまでも、「知らないで損をする」ようにはなってほしくないと言うことではと思います。実際のところ、我々一般庶民は「知らないから、知らないうちに損をさせられていることにも気づかない」「なぜ大もうけをする人がいるのかよく分からない」まま人生を終えていくのですが…。

 

 

と言うわけで、授業中の雑談でお金の話をすることはよくあります。割とよくある質問は「株式会社って?」「株って?」のあたりです。

 

 

 

さて本日、最近自分自身が三菱電機ちゃんで○万円損した話をしながら株式会社の話でもしようかなと思っていたら、話は思わぬ方へ行きました。

 

中2クラスです。

 

男子Aくん「三菱電機いいの?パナソニックの方が良くない?」

 

どうだろ、東芝は外資の手に墜ちたしなあ

 

男子Bくん「え、そうなん?あれはどうなん、暗号資産」

 

あんな怖いもん、やれんよー

 

男子Bくん「俺買おっかなー」

 

いやいや、1ビットコイン=数百万円だからもう高くて買えないよ!

 

男子Aくん「まじかー、最初に買ってた人大もうけじゃね?」

 

最初は確か0.0何円くらいだから、最初から持ってたら何千倍か何億倍になってるけどな

 

男子Bくん「すげー!持っとる人おるんかな」

 

いやー、途中上げ下げが激しかったから、途中で投げちゃうやろー

 

みんな「いいなー」「ギャンブルじゃん」「買いてー」

 

 

 

…と、こんなテンポで会話が進むのはなかなかですよ。

 

 

知識もさることながら、話の内容をよく理解して吸収していく力もなかなかです。普段からニュースなどにアンテナをはって、ゲームなどのいろんな要素をよく研究しているから分かるんですね。こういう潜在能力というかリテラシーというか、眠らせておくのは本当はもったいないです。

 

 

中3の公民では日銀がどうとか需要と供給とかを習いますが、高校の公民科でもあまり変わりません。どっちかって言うと経済学とかの方面の入り口なので、庶民に必要な金融知識とはちょっと離れています。仕方ないのかもしれませんが、「知らないこと」「分からないこと」が機会損失を生むと考える金融の世界においては、やはり大半の人が知らずと損をしてしまいます。

 

 

 

株への投資なんかはどうきれい事を言ってもやはりギャンブルなんですが、しかし経済の根幹である以上知らないで過ごしてはいけません。特にある程度のレベルの子たちは、将来「そんなことも知らんのか」では困ります。結構銀行の仕組みとか知らない子多いんですよね。やはりそれでは将来まともなビジネスマンにはなれません。

 

 

また折に触れて話していきます。

 

 

※電機メーカーの話でSonyやNECの名前は出てこなくなりましたねー。悲しいもんです。