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5分で分かるウクライナ情勢(2)

その1

 

 

現在ロシア軍が3方面からウクライナを攻撃中(ウクライナ軍を首都キエフ防衛に集中させず、分離させるためと思われる)。ロシアの狙いは恐らくキエフ(首都)。政権転覆、要人殺害、ロシアに都合のいい政府を作ること。

 

アメリカを中心とするNATO軍は、ウクライナに直接軍を派遣するつもりはないと明言(バイデン大統領といても米軍を送ると国内で大批判される)。軍事的にはウクライナ軍の後方支援に専念。弾薬や戦車、通信網などでの全力バックアップ。

 

 

西側諸国、これ以上に大規模な経済制裁を行うことを検討。

具体的にはSWIFTからロシア系銀行を排除する方針。

 

 

SWIFT…国際銀行間通信協会で、要するに国際間での銀行のお金のやりとりをする協会です。ここから排除されてしまうと、銀行間の決済が出来なくなります。ということは、物を売ったり買ったりする代金の支払いなど(為替)が非常に困難になり(不可能ではない※)、また、融資や返済などの直接的な金融取引も非常に難しくなります。島にたとえると、島に至る橋をほとんど封鎖し、いくつか細い橋を残しつつ検問所を設置するような感じです。島民が即時死ぬことはありませんが、物やお金が入ってこなくなったりして困ります。

 

※他の銀行を経由する事はある程度可能です。とはいえ、露骨に支援することは国際情勢から難しいでしょう。このタイミングでロシアに協力するのは「普通に考えれば」自分の身にも危険が及ぶと考える~です。でも、ひょっとして「ここでロシアを助けて恩を売っておこう」というそれなりに強い国が出てくるとやっかいです(これが中国です)。だからこそ特に経済制裁は連携が重要です。また今回の経済制裁ではロシア系銀行全てを排除するわけではなさそうなので、ギリギリ生きていけるくらいに首をキュッと締めつつある感じですね。完全に息の根を止めるようなことをするとロシアは核をチラつかせているので非常に危険です。

 

 

 

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