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やることやってから遊びなさい

タイトルの命題は正しいのですが。確かに正しいのですが。

 

 

子どもからすれば、これが理解出来ない理由が3つあって、

 

①どっちを先にやったって同じじゃん!

②先に遊んでるけどやることちゃんとやれてるし点も取れてるじゃん!

③他の子はみんな遊んでるのになんで僕だけなのさ!

 

 

のいずれかです。②は、結構マジでそのままでもいいかもしれません。崩れたときに考えましょう。まぁよくよく考えて見れば、「やることやってから」ってのはすごく尤もらしい一方、それほど合理的な理由がないのも事実です。大人だってそうですよね、「とりあえずこのドラマだけ見たら○○しよう」とか「このサイト見た後に○○しよう」ってのはよくあることです。

 

 

大人目線で見て子どもとぶつかるのは、「遊んでからやるって言ったのにやらないじゃん!」って部分か、または「やらなきゃいけないことを心に抱えたまま遊んだって心から楽しめないでしょ?」というあたりだと思われますが、子どもからしたら余計なお世話過ぎるわけです。だって「ちゃんと後でやるって言ってる」じゃん!

 

 

 

早速解決策ですが、言うことを素直に聞かなくなってくる年齢は、それなりに自我があって自分なりの計画(正しいかはともかく)を持っているということなので、それを信じる(逆に利用する、とも言う)のが良いと思います。

 

 

 

「じゃあ、何時までに宿題やるの?9時?OK、じゃあそれまでどういう順番でやるか計画だけ聞かせて。勉強してからだろうが遊んでからだろうがどっちでもいいよ。」

 

 

加えて、

 

 

 

「なるほどね!それならその計画でまず2週間(または1ヶ月)やってみようか。で、出来るならそれでOKだし、出来なかったら計画変更を一緒に考えようか」

 

 

と、多少時間的な幅を取って一緒に実験してみましょう。それが成功しても失敗しても、子どもとしても「自分で宣言したこと」なので、押しつけではなく次に一緒に改善計画を考えやすいし納得もしやすいわけです。

 

 

親からすれば「見守る」という一番しんどい作業が待っていますが、それにはこんな約束も有効です。

 

 

「そう、あなたの計画に賛成!うまく行くよう声をかけてほしいタイミングってどんなとき?」と。

 

 

 

どういうことかというと、計画を立てると恐らくかなりの確率で「このままだったら計画通り行くわけない」ってタイミングが来ます(そこが2週間~1ヶ月という幅を取る意味です。ダレるに決まってますから)。そこで親が我慢できず口出ししたら一緒に計画を立てた意味がありません。結局信用してない口うるさい親に逆戻りです。とはいえ、親としても本当に黙って見ているわけにも行かない。そこで、「注意して欲しいタイミング」も同時に決めさせておくのです。「僕のこういう姿を見たら注意してね、計画守りたいから」というわけです。

 

 

 

例えば約束したゲームの時間を10分オーバーしたら注意してね!とか、8時までに机に向かわなかったら言ってね、とか。

 

 

親はここではあくまで計画遂行のための協力要員ですから、これも子ども本人に決めてもらった方がいいですね。「○曜日は塾に行って自習する」という約束もかなり有効です。そんなん自分から言えたら誉めてあげてください。

 

 

 

まずは小さな事を、少し長めのスパンでやっていくと良いと思います(2~4週間)。本来、自分の計画の遂行に他人の力を借りることはなにも悪いことではありません。これだけ約束しておくと、「うるさく注意する」→「計画遂行のための補助要員」になれます。やってることは大差ないのですけどね。大切なのは立てた計画をなにがなんでも実行するための仕組み作りを体験し、失敗も経験し、改善までつなげていくことです。都度親が一緒になって計画を見なおす手助けをしていけると理想的ですね。うまく行けば、それは人でなくて時計のアラームとかに切り替えてさせて行けばいいわけです。

 

 

 

・・・と、とりあえず試してみたい前向きな対処を書いてみました。まぁ結局うまく行かないことも有るんですが、その時は「塾の面談で○○さんは水曜日の7時~10時、金曜の7時~10時に必ず来てこれをやってくださいって言われたから」って僕のせいにして行動のいくつかを決めてしまってもOKです。

 

 

その時は口裏合わせの連絡をくださいね。・・・でもこれやると嫌われるんだよなぁ(;.;)

 

 

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