そんな方がいらっしゃらないタイミングで言っておこう
2023年07月14日
もしいたら、個人を直撃することになるので今のうちに。
テスト直前期になると「テスト勉強のために塾を休みます」という子が(過去に、稀に)いました。
結論から言うと、恐らくそれは勉強の習慣が間違っています。そのまま進学校に行くと早々に詰みます。
実は開智塾は学校のテスト徹底重視です。テスト直前期に範囲を無視して授業を進めることはしません。普段の授業も学校の進度より早く進んで学校レベルのことをやるくらいなら、学校の進度に合わせてさらに深める方を優先します。テスト直前も学校のテスト範囲をめちゃくちゃ気にしています。もちろん学校間の範囲のゆれがありますので、○○中にあわせてこの単元だけはやるねってことはありますが、それでもテスト範囲の逸脱はごくわずかです。テスト対策授業は学校ごとに範囲を細かく切りますし、暗記テストも範囲の総まとめを使ったり、テスト範囲のみの限定でやります。要するに塾の授業はまさにテストに合わせた臨戦態勢になっているわけです。
それでもテスト直前になって塾を休んでまでやらなければいけない何かとはなんでしょう・・・。
まあ多分、学校のワークでしょう。あれだけ言っているのに日常の学校のワークすら出来ていないというのはそもそもどうなのかって話なんですよね。慌てて直前にやらなければいけない子は、たいてい答えを写すか、分からない所は分からないままになってテスト当日を迎えていることでしょう。
毎日学校の授業があったらその範囲のワークをやる。全科目合わせても1時間もあれば事足ります。学校の授業の進度は毎日毎日は少しずつです。この量は、塾のことをやりながらでも十分みんな出来ます。これは絶対に出来ます。断言します。学校のワークが出来ませんというのを、「塾が大変で・・・」とか「塾のレベルが・・・」のせいにはしないでください。塾のせいではありません。
もちろんお子さんの能力不足のせいにもしないでください。関係ありません。1日30分の素振りをしない子が甲子園のレギュラーを見て「俺はやってもできない、才能の違いだ」ってゲームしながら言ってたらさすがに注意するでしょう?才能のせいにせず、まず日々やるべき事、みんなができている事をキチンとやれ、と。そして同じ努力をしたけどそれでも遥かに凌駕するチカラを見せつけられたとき初めて「才能が違った」と言えるはずです。
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冷静に考えてみてください。例えばプロの選手。どんな競技でもいいです。ほとんどの選手たちは「自分には才能がないから努力をしました」って言います。恐らく彼らは、限界の努力を積み重ねてきているはずです。めちゃくちゃ努力を積み重ね、その結果トップランクのリーグにたどりついたその時、とんでもない「ホンモノ」を目(ま)の当たりにします。大谷翔平、三苫薫、藤井聡太・・・誰でもいいです。努力を積み重ねたからこそホンモノのいる世界にたどりつき、そこで初めて「才能の差」を実感できると思うのです。逆に言えば、少なくとも中学レベルの勉強でそこまでシビアな努力は求められません。
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幸いにして勉強の世界はプロ競技の世界と違って努力したら努力したなりのリターンがあります。偏差値60なら60の、50なら50の大学が用意されています。努力が全て無駄になるという悲惨な世界ではありません。
以上を踏まえて。
稀に「うちの子の能力では開智塾はレベルが高すぎてついていけないみたいです」っておやめになる方がいらっしゃるんですが(それは「建前」である場合が多いのも重々承知で)そういう言葉はお子さんの可能性をものすごい言葉で叩き潰していますのでお気をつけください。たかが塾ごときで、「失敗体験」を積ませる必要はないでしょうし、本気かどうかはともかく親が子どもに「能力不足」と言い切るのはどうなんでしょう。
それぐらいだったら全ての可能性を試してみて、一つ一つ努力してみませんか?僕らは、あるとき突然出来るようになる子を毎年たくさん見て来ています。テストで80点~100点アップさせる子を毎回見ています。小学生~高校生、全ての学年であるとき花開くさまを見ています。塾サイドから見れば「少しやって少し出来た努力を地道に誉めて、怠けたらちゃんと注意して」という日々の小さなことを積み重ねた結果です。
勉強は、小学生は短距離走、中学生は中距離走、高校生は長距離走ですから。じっくり色んなフォームを試行錯誤しながら一緒に見つけていくものだと思います。