保護者相談室:続・高校生親子塾
2026年04月22日
先日の「親子塾(親子向け進路ガイダンス)」↓では、多くの熱心なご質問をいただきありがとうございました。
保護者相談室:新高校1年生・3年生親子塾@関校@那加桜丘校 | 開智塾丨各務原・関・美濃・美濃加茂・富加の進学塾
受験はゴールではなく、その先の「人生」のスタートライン。
国公立受験は「少しでも、一つでも上へ」と考えればだいたい解決しますが、特に私立大学の選択については、将来の「働く姿」まで見据える必要があります。
いただいた質問の中から、特に重要ないくつかについてお答えしようと思います。
Q1. 私立大学は「関東」と「関西」どちらが良いでしょうか?
これについては、お子さんが「文系」か「理系」かによって、明確に戦略を分けるべきだと考えています。
文系であれば、選択肢が圧倒的に多い「関東(東京圏)」を強くおすすめします。というのも、「就職活動の主戦場が東京だから」です。
有名企業の会社説明会や採用試験は、そのほとんどが東京で行われます。そもそも大企業はほとんどが本社を東京に置いていますしね。
例えば、たった1社の説明会のために、大阪から東京まで新幹線で往復する……。これが積み重なると、金銭的にも精神的にも大きな負担になります。チャンスの数そのものが違うのが、文系の現実です。
一方、理系の場合は「研究環境と周辺企業」に注目して選んでください。やりたい分野が必ずしも東京というわけでもないですね。
理系は大学や大学院での「産学連携」が非常に盛んです。共同研究を行っている企業は、そのまま有力な就職先になるケースが多々あります。「この大学はこの業界に強い」というパイプが、大学の周辺エリアに形成されていることが多いのです。卒業後にどのような現場で働きたいかをイメージし、その研究拠点の近くを選ぶのが正解です。
Q2. 定員厳格化の影響で「A判定でも落ちる」と聞きましたが、本当ですか?
「定員厳格化」と「A判定」のお話は分けて考えた方が良いです。
まず「定員厳格化」ですが、これはそもそも私立大学についてのお話です。
私立大学の場合は、せっかく合格を出したのに「第一志望の国公立大に受かったんで」って蹴られちゃうことがあります。そこで、定員の何倍も合格を出すわけです。結果、
私大「思ったよりたくさん入学しちゃった」
文科省「基準をオーバーしてるじゃないか!💢」
「定員超過」立命館、特別転籍で謝罪 新設学部で「合格」のさじ加減誤った?: J-CAST ニュース【全文表示】
ということがありまして、合格を大きく出しすぎない流れになってきています。従って、「これまでのデータ上A判定」でも、「今年はキツかった」・・・と、落ちてしまうことが以前より多少は起きやすくはなっています。
次に、模試のA判定についてです。
ややこしいですが、「普段の模試でのA判定」と「共テリサーチ(本番)後のA判定」は分けて考える必要があります。
まず一般にA判定とは「合格可能性80%以上」という意味です。通常「ほぼ受かるだろう」と思う判定ではあるのですが、逆に言えば、「5人に1人は落ちる」ということでもあります。特に模試の結果はあくまで通過点。たまたま得意分野が出ただけかもしれません。入試本番という「一発勝負」の舞台で、模試と同じパフォーマンスが出せるとは限らない。それが受験の怖さであり、現実です。こうして「(普段の模試では)A判定だったけど本番は落ちた」が起きます。
一方、「共通テスト本番後のリサーチ」のA判定は事情が異なります。これは本番での点数が出た上での判定であり、「◎○大学◎○学部に出願予定の◎○人のうち、あなたは何番目」と判定が出ますので、実際の出願にかなり近い結果となり、当然確度が高いです。
とはいえ、開智塾としてはこの春の入試は「おおむね順当な結果」でした。
前年度までのデータ、および普段の模試、共テ本番後のリサーチを元に、今年の難易度を予測して出願を検討しましたが、「受かるだろう」というラインをキチンと乗り越えて出願した生徒は、そのほとんどがしっかり合格を勝ち取っています。
(が、一発勝負でみんな受かったわけではなく、「A・B判定が出ている大学をいくつか受けて、いくつかは落ちたけど結果的にしっかりA判定のところも合格できた」が実情だったりします。)
開智塾では「A判定不合格」はあまり見ませんので一般論になりますが、もしA判定で不合格になっているケースがあるとすれば、実は「自己採点のミス」や「リサーチの記入ミス」※といった、個人的な事務手続きの不備であるケースがほとんどです。もちろん、今後急激に方針を変える大学がある可能性はゼロではありませんが、今のところは過度に恐れる必要はありません。正しくデータを見極めれば、合格は見えてきます。
※共テ後のリサーチでは、自己採点やマーク記入が正しいことが前提です。自己採点結果「85%でした!A判定出ました!」のあと、点数開示を見てみたら点数が違っていた・・・ということが起こりえます。が、本番マークミス自体が受験生として準備不足と言わざるを得ません。
Q3. 「就職に強い大学」はどうやって見分ければいいですか?
私はいつも、「有名企業への実就職率」と「伝統の力」を見るようにアドバイスしています。
まずは大学のホームページを見てください。就職先はどこの大学でも掲出してくれています。
そこで卒業生の進路を確認する際、誰もが知るBtoC企業(消費者向け)だけでなく、「BtoB企業(企業向けビジネス)」にどれだけ食い込んでいるかを見てください。一般的にはなじみが薄くても、業界内では世界シェアトップという超優良企業はたくさんあります。そういった「知る人ぞ知る優良企業」にも学生を送り込んでいるかどうかを見ることでも、「大学を見極める目」が養われます。
例:2024年度卒業・修了者に関する就職状況【2025年5月1日現在】|国立大学法人名古屋工業大学
CKD:売上1000億円超
林テレンプ:売上3000億円超
一般になじみのない会社さんですが、業界では有名な企業さんです。
また、最近は新しい人気校も増えていますが、就職に関して言えばやはり「伝統校」の安心感は絶大です。
歴史ある大学には、すでにその企業の重要ポストに就いているOB・OGが山ほどいます。これは、新設校には絶対に出せない「目に見えない資産」です。
OB・OGがいない企業に一人で飛び込むのは、いわば未開の地を切り開くフロンティアスピリットが必要で、その分苦労も伴います。もちろん企業側も、あえて新興の「伸びている大学」からも採用しますので、「有名大学じゃない=就活敗者」ではありません。(実はこれは昔からそうです。企業として「同じ大学ばかり採用する」のはリスクですから、大企業ほどいろいろな大学から採用していたりします。)
というわけで、特に大企業を志向する場合は「出口」から逆算する、つまりその大学の先輩たちがどんな道を切り開いてきてくれたのか、そこを確認することをおすすめします。
「受験は努力9割戦略1割」(今作った格言)
情報を正しく整理し、後悔のない選択をしていきましょう。もちろん自分(ご家庭)だけでは闇の中になってしまいあすので、不安なことがあれば、いつでも塾に相談してくださいね!
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