私大医学部、浪人にかかる費用
2026年09月08日
医学部を目指すとなると、やはり第一志望は多くの場合まず国公立だと思います
当然ハードルはめちゃくちゃ高いので、頑張りましょう。岐高で上位30~50番以内、北高や関高だと学年3番以内を目安にしてください。
今回は私立の医学部についてです。
まずは偏差値。
上は慶応医学部あたりが最上位クラス、下は色々あります。
慶応医学部などはそれこそ東大医学部、名大医学部などの人たちが受けに来ます。
近隣で岐大医学部と併願する現実ラインは、愛知県立医科大学、藤田医科大学あたりでしょうか。
偏差値も国公立医学部のやや下くらいです。つまりかなり高いです。(が、やはり見ていて国公立医学部とは明確な差を感じるもの事実です。)
そして学費ですが、結構幅があります。
意外に思われますが、慶応医学部は昔から私大医学部でも最安値ランクです。
一方、高い所だと4000万を越えてきます。
以下は6年間でかかる学費です。有名どころや近隣をざっと表にすると
川崎医科大学 4750万円
東京女子医科大学 約4621万円
金沢医科大学 約4054万円
帝京大学 約3938万円
埼玉医科大学 約3957万円
北里大学 約3953万円
愛知医科大学 3420万円
慶應義塾大学 約2270万円
藤田医科大学 約2213万円
となります。
内容は大学によって多少変わりますが、愛知医科大を例にすると
・入学金:150万円
・授業料:年間300万円
・施設維持費:年間100万円
・教育充実費:1年次270万円、2年次以降年間120万円
の合計です。
ちなみに川崎医大は1年目は入寮強制で、寮費も込みの金額です。
あくまで大体の目安としてみてください。
これに加え、どこの大学でも1冊ン万円するような教科書や実習に必要な実費などたくさんのお金がかかるので、6年間で+100万くらい余分にかかります。
次に、奨学金などの制度について。
これも大学によって多少違いますが、近隣の藤田医科大学を例に。
ア)1100万の愛知県地域枠があります。
・卒業後2年以内に医師免許取得
・愛知県内で初期研修開始
・その後、知事指定の医療機関等で勤務
・初期研修2年を含め、合計9年間従事
が条件ですので、卒業後かなりの期間愛知県の僻地勤務条件ですね。完遂すれば返済免除ですが、
途中で放棄すると返済+10%金利なので慎重に、ですね。
イ)学校法人藤田学園奨学金貸与制度は、
・授業料全額、または大学が査定した金額
・1年間貸与
・継続希望なら毎年申請
・無利息
・卒業後10年以内に返還
これは無利子の借入で返済が必要ですが、あとではたらきながら自分で返済という感じですね。
調べ切れていませんが当然に成績基準があると思います。
ウ)藤田医科大学と東海東京証券の提携ローンで、いわゆる学資ローンの「藤田専用版」ですね、2027年度は、
・最大2212万6000円
・つまり6年間の学納金全額
・実質年率1.8%固定
・在学中6年間は元金返済据置
・卒業後25年間で返済
・大学側が連帯保証人
という制度です。ただし条件として、
・2025年世帯年収990万円以下
・2027年4月1日時点で20歳以下
・卒業して医師免許取得後、藤田の病院または指定医療施設に10年間継続勤務
などがあります。
ここは注意で、10年働いても完済になるわけではないので、
2212万6000円をフルで借りるモデルでは、大学掲載の返済総額は約2884万円です。
だから資金調達手段としては強力ですが、使わずに済むなら使わない方がいい制度です。
エ)特待制度について
2026年度入試では、一般入試合格者の成績上位10人について特待制度を利用できました。
1年次の授業料・実験実習教材費・教育充実費、合計342万円免除
というかなり大きな特待生制度です。
ただ、現在公開されている2027年度の医学部学費・奨学金ページには、この特待制度の記載がまだ確認できません。2027年度一般入試の正式募集要項は10月ごろ公開予定なので、来年再来年どうなるか未定、という感じです。
(上記ア)~エ)では、いわゆる「低所得層向け」については除外しています。)
まとめると、奨学金系は
・成績優秀+世帯所得が低い場合に返済なし、返済あり、などなど。
・返済ありの奨学金ということなら、教育ローン(大学提携でも、普通に金融機関で借りるのも)でまかなう
という手がありますが、無償の奨学金はあまりありませんので、基本的には(色々条件は異なるにせよ)ローンと思っていただくのがいいと思います。
まだ金利は低い時代ですが、1年半後は今からさらに1%近く金利が上がっている可能性がありますので、固定金利3~4%のローンを組むことになります。
実際、皆さんはどの程度借りているのか?
これはもうそれぞれのご家庭によりけりで、学費をキャッシュで支払う人もかなりいるそうです(親が開業医とか・・・)。
さすがに普通の家庭にはなかなか難しいと思いますので、普通だと「そもそも私立医学部は無理」になるか、足りない分を上記のようなローンでまかなうという形になると思います。
ある調査では、借入金について
・100万~300万円……18.2%
・300万~500万円……23.4%
・700万~1000万円……15.2%
・1000万円以上……21.2%
・1800万円以上……6.9%
毎月の返済金額は
・1万~3万円……38.5%
・3万~5万円……24.1%
・5万~7万円……12.2%
・10万円以上……14.2%
だそうです。
また、返済期間15年以上が37.0%。10年以上返済する人を合計すると54.9%だそうです。
(ソース:医学部の奨学金や減免・給付金の利用者は約4割 総額1000万円超も ~「奨学金」アンケート~ | 民間医局コネクト)
結論、私大の医学部は学力的にも金銭的にもかなりハードル高いですが、お金については、何らかの方法で工面さえできれば取り返すのも早い。
つまり、入り口を乗り越えられるか勝負だと思います。国立なら桁が違いますので、できれば国立へ・・・となりますよね💧
まとめると、多くの学生が
「出せる範囲で親が出す、足りない分を奨学金(という名の学資ローン)」
「働き出してしまえば2~3000万のローンは10年以内に完済可能」
「へき地勤務などの条件付きもあるので内容は要確認」
という感じです。
最後に、浪人にかかる費用についてです。
浪人の場合は名古屋の河合塾や駿台ということになるのを前提として。
夏期講習や冬期講習、直前講習込みでざっくり150万円。
交通費は学割が使え「通学定期」あつかいになるので、6ヶ月定期で3万6350円(名鉄新那加←→名古屋)。
その他、食費や入試の受検料などを含めると、ざっと200万くらいになります。
浪人したって受かる保証はなんもないのですが・・・
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