一覧に戻る

国語の勉強法のヒント そもそも文章を読む話

国語の勉強法のヒント | 開智塾丨各務原・関・美濃の進学塾 (kaichijuku.jp)

 

 

その1は↑をご覧ください。

 

 

 

今回は、そもそも「本文を読む」ということについてです。

 

 

 

大人のみなさんはたぶん経験があると思いますが、「読んでも頭に入ってこない」「文字の上を滑っているだけ」「何度も同じ行を繰り返してしまって集中できていない」という状況ってありますよね。

 

 

 

一方で、集中して読んでいるときはぐいぐい内容が頭に入ってきます。

 

 

 

国語が苦手な子は、この違いの存在自体に気づいていないことが多いです。

 

 

 

読みたくもない文章を仕方なく読まされる、いやだから集中して読むこともなく、目が文字の上を滑っているだけで、「分からない・読めない・難しい」と思っていることが結構あるのです。そもそも集中して内容を理解しながら、情景を思い浮かべながら、感情移入しながら読むと言うこと自体がどういうことかあまりピンときていないということが結構あるんです。

 

 

 

まず、「集中して中身を理解しながら読むとはどういうことか」という体験自体が必要です。説明文(論説文)だと、ぐいっと中身に入っていって、言っていることがすごくよく分かる、なるほどと思える、筆者の主張に納得出来る。小説だったら、思いっきり感情移入して物語に入っていって、まるで映画かアニメを見ているかのように作品に没入できる。そんな「体験」をすることで、「読めてる・読めてない」の違いが初めて分かるのです。

 

 

 

では、具体的にどうしたら良いか。オープンなブログで秘策を紹介しちゃいますね。

 

 

 

僕は今小4~6の全学年で国語の授業を担当していますが、本文をまるまる読みます。ただ読むだけじゃないです。説明文なら途中でいろいろな言葉の解説や背景、今の状況はどうなのかとか、説明を入れまくって読んでいきます。そして「この段落の最後、問いかけたじゃん?じゃあ、次の段落は??そう、説明くるよ!!」とか、筆者と会話しているつもりで読んでいきます。小説なら情感たっぷりに、役者になったつもりで(まぁ下手ですけど)、「うわあ」のところは「うっわああああああぁぁぁぁぁぁ」とか、読みます。あと、登場人物について「こいつさ、マジひどいんだけど見て!こんな言っとる。最低やんな!!」とか突っ込み入れながら読んでいきます。初恋の話だと「告白されたことある人ー!?」「○○ちゃん、告白したことない?されたことは?ない?あ、相手は人間限定で頼むよ?」とか。

 

 

 

解く上では山盛りテクニックがあるのですが、もちろん入れていきます。段落の最後に線が引いてあったらパターンは2つしかないよ!とか、色々あるんですが、そんなことより話にのめり込むとまず答えを外さないんですよね。そりゃそうです、内容が頭に入ってるんですから。あとは細かい字数調整やら選択肢選びのテクニックやら、引っかけ選択肢がなぜ引っかけなのか(そもそもなぜ引っかかったか分からない子が多い)を説明していくと、「あー、確かに!」ってなるんです。

 

 

 

おうちで国語の勉強をすることは非常に難しいのですが、漢字や言葉系はちゃんとやれるとして、国語を苦手な子は1つ2つ学年を落としてやってみるのも手だと思います。少し簡単めの読解問題からスタートして毎日少しずつやっていくのを習慣づけていくといいですね。30字以内で書きなさいみたいな問題は、それほどこだわらなくても良いと思います。だいたい内容が合ってればOKということで。どうしても気になるなら塾に持ってきて聞いてください。ですが、それより大事なのは「毎日必ず1題」です。長文読解問題を自主学習の最初にやります。「やることやってから後でやる」って思ってるとやらなくなりますからね。宿題の前に、国語1題。必ず毎日やりましょう。

 

 

 

友だち追加