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美術館見学について

10月30日(日)15:00~17:00@岐阜県美術館で美術館見学を計画しています。

岐阜県美術館は高校生まで無料で太っ腹なので是非。(特別展のみ有料)

すでに数組のかたからお申し込みいただきましたので、無事挙行出来る運びです。

 

 

 

当日は学芸員さんのレクチャーもあり、専門家の帯同もあり、「ただ何となく見て回る」ではない時間を過ごしていただけると思います。

 

 

前回の様子

 

 

さて、これを塾で実施するからには、いくつかの理由があります。つらつらと書いてみます。

 

 

 

1.大学入試共通テストの現代文では、特に美術や建築などアートを素材にした文章がたくさんでます。センター試験時代から、それはもう多種多様な芸術に関する文章が出題されてきました。そして美術館や博物館という存在そのものについての文章もでています。欧米の「明暗」をくっきりさせる建築に対して日本は「明と暗の中間」を大事にしたとか、「さまざまな時代の芸術を1つの箱に押し込む美術館とはなんぞや?」みたいな文章は、もうしょっちゅう出題されてきました。

 

 

2.入試の勉強は、たくさんの科目の勉強が必要になります。そして偏差値が高ければ高いほど、そうした科目についての横断的な知識、思考を要求されます。特に近年ではデータやグラフを見て答える問題が出る傾向が強いのですが、なぜその時期にそういう数字になるのか。バックグラウンドがあるとないとでは全然見え方が違ってきます。

 

 

3.(それが正しいかどうかはともかくとして)塾でやる以上は、ただ「素直に感じてみましょう」とか「思ったままに描いてみましょう」みたいなことはしたいと思っていません。否定するわけではなく、それは芸術の専門家の先生が学校でやることであって、塾では「この絵が描かれた時代背景は・・・」とか、「なぜこの時期にモネは睡蓮を描いたのか、なぜそれが評価されたのか」を知るきっかけになって欲しいからです。

 

 

 

4.美術館に行って感動することがあればそれはきっと新しい扉を開いたことになるでしょうし、行ってもやっぱりつまらなかったならそれはそれでいいんです。そこには自分の扉はなかっただけのことです。それでも、そういった扉があって、その奥にはたくさんの人がいてたくさんの思考や芸術が横たわっていると言うことを知っているか知らないかだけでも違います。

 

 

 

5.自分の興味があることしかやらない、受験に必要なことしかやらない子の成長は、いずれどこかで止まります。受験に必要な勉強もやりながら一方でそれ以外の経験もたくさんしている子は、たくさんの知識を自分の中で再構成して新たな思考や知を身につけていきます。ただの物知りではなく、自分で考える力という漠然としたものは、実は知識の集合をいかにして有機的に結びつけていくのかにかかっているので、ただ知識だけを身につけてテストの点だけを取ってきた子は高校に入ると負けます。

 

 

 

6.いろいろな事に首を突っ込む子は、すなわち知的好奇心が高い子です。知的好奇心は自然にわいてくるものではなく、5で述べたように、さまざまな経験から得ていくものです。少しでも多くの経験をした子が、成長してからそれを結びつけて自分の血肉にしていくのです。ときどき、「どうしたらそんなこと思いつくの?」という高校生がいたりしますが、それは知能ではなく経験の差なのです。

 

 

 

7.地方に住んでいる子は、圧倒的に芸術や文化、考え方や本に触れる機会が少ないです(以前に「文化資本」について書きました)。一方、都会に住んでいる子たちは、常日頃から膨大な情報に触れてそれを取捨選択しています。これも良いか悪いか分かりませんが、そういう時代だから仕方ありません。要するに、「都会の子は目や耳が肥えている」のです。地方の子はその点で圧倒的に弱者です。この地域格差は少しでも埋めてあげないと「イオンがあれば生活出来るから大丈夫」「大学に行かなくても生きていけるから大丈夫」という思考になりがちです。井の中の蛙でも全然いいし、どっちが幸せか分かりません。ですが、僕は大海を知りたいし見てみたい。そして見せてあげたいし、知ってしまった苦悩も(ある意味かわいそうですが)背負ってもらいたいと思っています。

 

 

 

 

ほかにも書き出したらきりがありませんが、僕自身全く美術には興味がありませんでした。今でもたいしてたぶん好きではありません。それでも、いい歳になって現代アートにはとても興味を持つようになりました。若い人たちのエネルギーあふれる作品や、老獪な技術を持って緻密に組み立てられた作品の良さが少しずつですが分かる気がしてきました。まぁたぶん分かってないんですけど。でもいいじゃないですか、そうやってあるときふと、自分の世界がぶわっと広がる瞬間が来るものです。もっと若いうちにしておけば良かったかなとも思いますが、美術館や博物館って子ども自身が自分で行こうとは思いませんよね。親が「これも受験の手伝いだと思って」でもなんでもいいので、ぜひ一度体験させてあげてください。

 

 

 

・・・つっても、張本人は売られているグッズに興味津々だったりするので本題はどうなってんだ!?ってなりそうですが楽しみ方は人それぞれと言うことで。お気軽にお越しくださいませ☺

 

 

お申し込みは前回の通信に記載がありますのでご確認ください_(._.)_

 

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