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5分で分かるウクライナ情勢(9)

 

その1

その2

その3

その4

その5

その6

その7

その8

 

 

戦況がウクライナ有利に動いているのは前回までの通りです。

 

 

対するロシアの動きですが、

 

「ロシア領土に対する攻撃とみなす」“動員”と“併合” ロシアの狙いは…専門家解説 (tv-asahi.co.jp)

・予備役も動員する。(元々の戦闘員以外も戦場に駆り出す)

・すでに占領した(と主張している)東部地域について住民投票を行い、「民意により」ロシア領土編入を正当化する。

 

 

の2点です。これにより、

 

「ウクライナ東部への攻撃は今後ロシア本土への攻撃とみなす、すなわち核も辞さない」という論理展開です。

 

 

この「本土への攻撃は核も辞さない」は以前から脅しに使っている、「本土への攻撃は核兵器や化学兵器など大量破壊兵器使用の示唆です。事実、原発近くにまで平気で砲弾を撃ち込んできています。

 

 

 

しかしこの「動員令」はロシアが追い詰められた苦肉の策であり、欧米諸国は静観の構えです。焦って自滅への道をたどり始めたと見ていると考えて良いと思います。

 

 

実際、

 

ドイツ、ロシア脱出者の受け入れ表明(AFP=時事) – Yahoo!ニュース

 

という動きを示しています。賢いですよね。国内の混乱を煽る格好です。

 

 

一方、さらに注目すべき動きです。

 

国連人権理事会 ロシアの理事国資格停止の決議を採択 | NHK | ウクライナ情勢

 

国連人権委員会におけるロシアの理事国資格停止採決において、175カ国中58カ国が棄権していますが、うち40カ国がアフリカの国々です。

 

「新たな冷戦の温床ならず」アフリカ連合議長、米露の綱引き批判か 国連演説(産経新聞) – Yahoo!ニュース

 

文字通り見れば、米露の対立に関わりたくない・・・ということでしょうが、米露対立に対して「第三世界」であろうとするアフリカ諸国の立場表明とも取れます。

 

 

※アフリカ連合(AU)は、2002年発足したアフリカの国々の連合で、お父さんお母さん世代の方はご存じない方もいらっしゃるかもしれません。

アフリカ連合 – Wikipedia

 

 

 

今後は2択。

 

・ポスト「ロシアウクライナ戦争」を見据えた動き(プーチン失脚または暗殺によるロシアの「その後」を考える)

・ロシアによる動員拡大、核兵器・化学兵器使用による戦局のさらなる混乱・拡大

 

 

止められるかどうかは(いろんな意味で)ロシア国民にかかっているような気がします。

 

 

 

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