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高校の偏差値

大切なことなので、何度でも書きますね。

 

 

ネットで検索して出てくる「高校偏差値」というものは、全てウソですので信用しないでください。恐ろしいことに、上場企業が平気でウソを垂れ流すんですよね。

 

 

(そういえば、DeNAがWELQというウソだらけのインチキ医療情報サイトを大量に作ってアクセス稼ぎまくってた話がつい数年前でしたね。本当にあるんです、そういうことは。)

 

 

偏差値というのは、「ある特定の集団が同じテストを受けて」計算しなければなりません。現在日本に、全国の高校を対象とした統一テストは存在しません。仮に近いものとしてあり得るとすれば、

 

・ベネッセが進研模試の結果を外部流出させている(それでも、進研模試の結果→高校在籍者の平均偏差値を出せるだけで、「高校入試の偏差値」なんてものは作る事は出来ませんが)

・大学入試センターが共通テストの結果を外部流出させている(それでも、以下同文)

 

 

くらいしか考えられませんが、まぁどっちもあり得ないと思います。たぶん。

 

 

なのに、いまやgoogleで「高校偏差値」と入力するだけでこんな物↓が表示される始末です。

 

 

 

岐阜高校の偏差値が70とか、ランキングサイトで72とか出てきますが、「何のテストで、誰が受けていて、どう計算したか」を示さないと、「何のテストで偏差値70を取ればいいのか」がわかりません。偏差値というのはそうやって示し、使うものです。

 

 

 

で、某上場企業さんにデータの出所を問い合わせた同業者さんがいらっしゃるようですが「情報ソースは非公開ですが、確かな情報に基づいています」との返答だそうで(まぁ存在しないものは出せませんよね)、ちょっといい加減にした方がいいじゃないでしょうか。

 

 

(ちなみに「大学偏差値」は、各予備校が「何の模試でどんな母集団を対象として算出したか」をきちんと公表しています。だから予備校によって偏差値が違ってくるのです。元にするデータが違うので。)

 

 

 

なんでこんなサイトがたくさんあるのかと言うと、例えば「塾」の口コミサイトだと、そのサイトにお金を払うと「評点」があがるんですね。「塾 関市」みたいな検索をしたときにランキングが上がるそうです。お金を払うのをやめるとすぐランクが下がるどころか、「悪評をクチコミされた」「良いクチコミを消された」など、ぐるなびどころの騒ぎじゃない露骨な「困らせて金をむしり取る」商売のようです。

 

 

どんな商売でも結構ですが、「○○高校って偏差値どれくらいですか?」「○○高校って偏差値38だって、めっちゃバカやん」という会話が子どもたちの間でされている(それこそが企業の狙いでしょうが)のはその「低偏差値高校」で頑張っている生徒さんや先生方に非常に失礼な話です。つまり、ある高校の生徒や先生の努力や特色を無視し「偏差値38」と勝手に決めつけてバカ扱いしている会社があるってことです。某上場企業さんには早く是正していただきたいところです。

 

 

 

ちなみに開智塾は、オンラインではgoogle広告以外はやっていません。検索すると「広告」と表示されて出てくるヤツですね。ほとんど課金してないのであまり表示されてないようですが笑。それ以外のランキングサイトに一円もお金を払っていませんし、クチコミを誰かに依頼したこともありません。保護者さまに「書いてください」とお願いしたこともありません。今後もしません。どこに何が書かれているかも知りませんし興味もありません。なので上位ランキングには登場しないと思います。別にいいです。「目のいい、ちゃんと分かっている」保護者さまに来ていただければそれで十分ですし、保護者さまのお声は直接聞けるようこれからも心配りしていくつもりです。

 

 

 

 

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