ついに本屋が消えました
2019年09月09日
美濃市から、ついに本屋が消えたそうです。
先日、中規模スーパーの本売り場(たまにありますよね、レジ近くとかに雑誌があったりする、あれ)がなくなった時点で、ついに市内から本売り場が消えたそうです。和紙とか言ってるのにね。そもそも本屋がないと言う。しゃれにもならん。
本を買うなら、アマゾンか、関市の三洋堂か、マーゴ(イオン系SC)内の本屋さん。
中学生や高校生の時って、最もいろいろな本や文化、音楽、映像に触れなきゃいけないのに、テレビとインターネットだけだって。馬鹿にしたいわけではもちろんありません。もしこれをご覧の保護者の方、せめて名古屋に時々連れて行ってあげてください。
テレビも、インターネットも、「自分の見たい物しか見ない」メディアだといわれています。SNS(LINEやtwitter)ならなおさらです。スマートニュースやグノシーなどのキュレーションアプリを使っている方は実感されるのではないでしょうか。自分の興味のあるタイトル、目を引くタイトルしか見ませんよね。そしてそれが自分の世界の全てになってしまっていませんか。これはとても残念なことです。関高の子とか、能力を生かし切ってないし、何より自分の可能性がちっとも広がらない。
美術館とか行ったことがない。中がどうなってるか知らないって。(まぁ県美は休館中だけども)
コンサートホールでオーケストラの生音を聴いたことがないって。
芥川賞直木賞の本とか見かけないって。
で、開智塾の子はよく勉強してるから、テレビもあまり見ないし、スマホもそんなに触ってない。
勉強に打ち込むってそういうことだけど、ちょっとそれだけでは視野が狭い。
野球・サッカーでプロを目指すレベルの子って、多分そういうレベルの試合を見たり、強い学校と交流戦したり、そうやって将来に向けての視野を広げ、「レベル感」を知っていきますよね。関美濃の子、まぁ各務原もそうですが、それがないんです。
先日高校生に言いました。
「関・武義高のみんなさぁ、学年で30番とかだったら普通東大目指したり国立目指したりするよ?」って。
岐高北高だったら100番でも名大以上とか医学部とか、マジで目指してますよね。関高生とか武義高生には、それがない。もう自分で自分のレベルはここ、って決めちゃってる。もっと上を目指せるのに、もっといろんな分野があるのに。
たとえば各務原イオンに行くなら、未来屋さんはダメです。売れる本紙か置いてません。せめてすぐ近くのカルコス(本屋)に放り込んであげてください。岐阜の中ではかなりがんばってる本屋さんじゃないでしょうか。端から端まで見ると3~4時間かかっちゃいますけど。いろんな分野のいろんな本や雑貨が、本当に玉石混交で、もう超興味そそられる。それが知に触れる楽しさの第一歩じゃないですか?岐阜駅なら三省堂がありますので、そこで。結構充実してますよね。
名古屋なら迷わずパルコへGOです。昔ほどじゃないですけど、まだまだ「発信してやる」バイタリティを持った人達がいると思います。ただ本屋が小さい・・・もっとがんばって欲しい・・・
紀伊國屋書店は、なぜかの県営名古屋空港店(小牧ね)しかない。今度行ってきます。そういえば盲点だった。
最近の子たちが東京に行きたがらない理由が少しずつ分かってきた気がします。「行きたい理由がない」んですよ、多分。色々なものに触れて、知って、楽しむと言うことをそもそも知らないので、おもしれーもんがたくさんある場所に行きたいっていう感覚自体がないんです。
子どもを伸ばしたかったら、もっともっといろいろな物に触れさせてください。親も子も、それぞれ楽しかったりそうでなかったりでいいんです。「8時に1F集合ね」とかで勝手に遊ばせてあげてください。