通知表のこと
2021年12月25日
関係ないですが22日のNHKおはよう日本で不登校の話がありました。その時に顔写真だけ出ていた専門家は大学の同期です。自分以外がどんどん立派になっていって感慨深いです。トホホ
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通知表の季節になりました。
通知表の点数を上げるテクニックはここではさすがに書けませんので生徒のみなさん向けに話しておきます。
書ける範囲の事を書いておきます。小学校でも中学校でも同じです。高校はテストで点数を取りましょう。
で、通知表をもらってきた時はできるだけまず誉めてください。今回は今さらかもしれないので次回からで。普段誉める機会がないと言う方がほとんどだと思いますので、このときくらいはまず誉めどころを全力で探してあげてください。
通知表の数字が下がった場合ですが、まずたいていの場合、
・テストの点が下がっている
・授業中にしゃべっていたりして注意された
・提出物をきちんと出していない
あたりの自覚が本人にあります。親が聞いても正直に話さないことも多いですし、「そんなにしゃべってない」という言い方をする場合もあります。まぁ、子どもあるあるですね。
問い詰めたところで水掛け論になるだけなので、「自分が頑張ったとか自分がどう思うは置いといて、先生から頑張ったと思われるような何かがある?」という点を重視しましょう。
現在の通知表は絶対評価、つまり他者との比較ではないと言う建前になっています。もちろんテストの点数という比較はあるのですが、それ以外のところでは「以前の自分と比べてどうか」を評価するようになっています。
もちろん先生も人間ですから、一人一人の細かいところまでは覚えていない事も多々あります。逆に言えば、何かが下がっているとすればそれは先生の目について記憶または記録に残る物だったということを意味します。
肝心なのは頑張った自分をアピール出来ているか。頑張った成果を残せているか。これにつきます。そこをはっきりさせないと、毎回「私なりに頑張った」だけで終わってしまいます。
通知表は、企業で言えば人事考課と同じです。誰かが誰かを見て、何かの基準を元に評価をする物です。評価する側が評価出来るような何かを見せつけない限り、それは何もしていないのと同じなのです。
というわけで、親が聞いてもなぜ下がったか分からないと言うような状況の時は上記の点をチェックして見てください。それでも分からなければご一報を。本人に細かく確認してみます。
※すごくいい子だし頑張っているんだけど、目立たなんだよなぁ・・・という子がやっぱり評価されないのはなんだかなぁと。
※企業の人事考課と同じと書きましたが、絶対的に違う所は「評価基準が本人に通知されていない」(文科省サイトにガイドラインがありますが)ことがまずあげられます。企業だと「あなたは次にこれを頑張ったら評価されますよ」と言われるのが普通です。これが欠けていると、評価される側は何を頑張ったらいいのかよく分からなくなります。昭和の企業ですね。だから「先生に媚びなければ」なんて発想が出てきます。通知表の評価項目って全く具体的ではなくよく分からないんですよね。加えて、ここからはあくまで一般論ですが、評価基準を曖昧にすることで評価に対して意義を申し立てることが出来なくなり従順になります(反抗していると見なされるので)。もう一つは「評価者自身が評価されない」ことです。これも一般論ですが、評価者が評価されないとどうなるかというと、評価する事によって伸ばそうとする意志・必要性がなくなり、さらには評価に私情が入るようになります。または当たり障りのない評価をするようになります。わざわざ下げて文句言われるくらいなら普通でいいやとなります。以上を総合すると、自分に従順にさせようと思ったら評価を上げればいいし、自分がリスクを負いたくなければ評価を据え置けばいい。気に障ることがあったら評価を下げればいいとなります。あくまで一般論ですよ。でもこういう評価がどこの学校にもいくつかあるのははっきりしていますので、こちらが注意しないとどうしようもないです。