5分で分かるウクライナ情勢(14)
2023年03月19日
国際刑事裁判所 プーチン大統領に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり | NHK | ロシア
・国際刑事裁判所(ICC)は、重大な戦争犯罪や虐殺などについて、責任のある個人を特定し訴追する機関。
・ロシアによるウクライナの子ども連れ去りについて、プーチンと担当大臣を責任者と認め逮捕状を出した。
・逮捕状が出たからと言ってすぐ逮捕出来るものではなく、特に非加盟国には効力はない。(外務省による解説PDF:アメリカ・中国・ロシアなどは非加盟)
・しかし、ロシアでクーデターなどが起こった場合にプーチンが単独で亡命できる国が非常に少なくなり、また、亡命に至るようなロシア国内での政変にたいしてプーチンに救いを「差し伸べない」法的根拠になる。(助ける必要がなくなる)
・戦争犯罪に対して国際社会が法的手続きを執ることを示し、一定の抑止効果がある。
既に伝えられていたことですが、ウクライナ国内ではロシアの戦争犯罪を一つ一つ検証し、証拠集めを徹底して行っています。
ウクライナ ロシア軍の戦争犯罪立証へ 証拠集め続ける | NHK | ウクライナ情勢
ちなみに、今回のICCはICPO(国際刑事警察機構:銭形のとっつぁんがいる)とは異なり、常設の裁判所です。また、ICPOは実際には銭形のとっつぁんのように捜査は行いません。国際間の犯罪捜査の橋渡しなどを行う事務的機関です。
そんな国際情勢をあざ笑うかのように
プーチン大統領 ウクライナ マリウポリ訪問 支配誇示のねらいか | NHK | ロシア
と言うニュースも。
マリウポリはウクライナ東部の港湾都市で、戦略的要衝(ようしょう)です。
最後までウクライナの精鋭部隊がアゾフスタリ製鉄所に立てこもり、ギリギリまで戦った場所です。
ロシア軍、ウクライナ・マリウポリの製鉄所で勝利宣言 – BBCニュース
今回の訪問は「我々ロシアが解放してあげた!うれしいだろ!」と言うプロパガンダ(宣伝)目的です。逆撫で中の逆撫でですね。