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忘れ物をしたときの対応

授業で使うテキストや宿題プリントなど、忘れてしまいました、と言うことは時々あります。

 

 

開智塾では、自分で家に電話してもらい、保護者さまに持ってきてもらうようにします。簡単にコピーしてあげたりしません。理由は、

 

 

 

・まず自分で取りに帰るのは、事故が怖い。(ので暗くなったら塾から出るのは原則禁止)
・忘れ物は家庭教育の問題なので、面倒でも親が対処すべきだと考えています。(子どもは、自分が取りに帰るんだったら誰にも迷惑かけないからいいだろと言いますが、そんなことないですよね。そこで、親にちゃんと迷惑をかけて、フォローしてもらいます。)
・自分から親に言って怒られてもらうため。親子の大切なコミュニケーションの一つでもあります。

 

 

 

ちなみに、これで保護者さまからクレームいただいたことはないですね。本当にお客さんに恵まれています。

 

 

 

持ってきてもらったあと、子どもには「親にありがとう言っとけよ」といいます。「あ、感謝するべきことなんだ」気づいてもらうためです。

 

 

 

初めて開智塾に来てくれる子や途中から塾を変わってきてくれた子なんかは、当たり前のような顔して
「今日使うテキスト忘れました」って言ってきます。

 

「で?」って言うと、キョトンとするんです。

 

 

「お忘れになられたのでございますか、ではコピーを用意させていただきますのでおかけになってお待ちください」と言われるとでも思ってるのかな。

 

 

ひどい子だとそのままテキスト無しで知らん顔して座ってるとかもあります。気をつけてこちらから声かけなきゃいけない。「テキスト忘れたの?」って。

 

高校生ですらこういう子いるんです。

 

 

「電話して持ってきてもらえ」って言うとびっくりします。え?コピーくれないんですか?みたいな。真顔で「今からですか?」とか平気で聞き返してきます。

 

 

 

この子たち、いままでの塾でどう過ごしてきたんだろうって、ちょっとかわいそうになります。きっと親はは子どもが平気で忘れたり宿題やらなかったりってのを知らないで、せっせとお金を振り込んでたんだなって。子どもが一生懸命塾で勉強してくれてるって思いながら。毎日のように送り迎えしながら。忘れたってことは、コピーもらっても白紙です宿題もやってない状態です。で、座ってるんです。頭空っぽで。

 

 

 

そんなことのために、キミのお父さんお母さんは一生懸命働いて、送り迎えしてくれてるのか?って。親の想いを考えるとちょっと泣けてきますよね。

 

 

 

 

寡占化が進んだ業界は、競争のために顧客のニーズを越えた(疑似)サービスが発生し始めます。無料、過剰包装、出口までお見送り(ただしマニュアル対応で感情も感謝もゼロ)等々。

 

大人相手ならまだしも、塾業界ではこれが子ども相手に行われます。

 

 

 

大学入試の混乱を見るまでもなく、今後民間による教育の破壊が進みます。憂う気持ちはありますが、変える力はありません。ファミレスやコンビニが好きな人だっているんですから、好きにすればいいと思います。自分の子どもが塾でそんな状態になっているとか、宿題はろくにやらず答え写してるだけとか、そういうのって、塾に丸投げするタイプの保護者さまは永遠に気づかない。気づかない方も気づかない方ですよね。自分の子どもじゃないですか。

 

 

僕は開智塾の子だけは自分の子どもだと思って、ファミレスで育てられた子に負けないよう、国際競争のなかでも今後20年30年生きていけるようにしてあげたい。それだけです。

 

 

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